こちらの現地人の友人と、日本の映画で一番好きなのは何か、みたいなことを話していた。
彼が挙げたのは2008年の映画、「おくりびと」。
私も10年以上前に観た記憶はあったし、良い映画だったというおぼろげな記憶はあったが、
彼からあらすじを聞いて、そんな話だったっけ?と思い、改めて観てみることにした。
そしたら途中から涙が止まらなくなった…。
私はわりとドライな方で、映画で涙が出るほど心が動かされたことなど一度しか無かったのだが、三十路半ばのおっさんが一人でボロボロ泣いてしまった。
奥さんが帰国中で本当に良かった…汗
当時観た時、まだ学生で、結婚もしていなかった自分には響かなかったのだろう。社会の中で、自分の仕事を持つ人こそ観るべき映画だと思う。
特に自分の仕事に誇りが持てなかったり、やりがいを見出せずに悩んでいる人は、きっと考えさせられるものがあると思う。
輝かしいキャリアを積み上げるのも、バリバリ稼ぐのも、有名大手企業を目指すのも良い。
でも自分の仕事に誇りを持てるか否かの一番大事なところは、結局は給料でも肩書きでも会社のブランドでもなく、真摯に仕事に向き合い、感謝されること。
そんなことを思ったのだった。