前回の記事を書いた時は色々な関係部署や担当者が好き勝手なことを主張しているように感じていて、イラついていた。
あれからしばらく経って、そのイラついた対象のうちの一つの管理部門の方々と直接やり取りする機会があった。
いつもは窓口になってもらっている客先の現場担当を通じてしかやり取りしたことが無く、現場担当からは「あいつらは本当に仕事しない、使えない」という話ばかり聞いていたので、正直気が重かった。
だが、実際に直接話してみると、こちらの意図もしっかり汲んでくれるし動きも早い。むしろ仕事がやりやすかった。理不尽で自分勝手だと思っていた要求も、よくよく彼らの話を聞けば筋が通っており、ちゃんと対応すれば確かに仕事の効率も上がりそうだ。
人の話だけで先入観を持って接していたことを恥ずかしく思ったし、誰かのフィルター越しに相手を見ることの怖さを感じた。
前回はあんな言い方をしてしまったけど、悪意を持って仕事をサボタージュしようとしてる人って案外少なくて、みんなそれぞれの考えの中で最善を尽くそうとしながらやってるんだろうと思う。(会社の利益に反することをして汚い金をもらってる人もいるだろうが…)
たとえ相手が外国人であろうとも、「話してみればいいやつじゃん!」みたいなことはいくらでもあるだろう。
日本人、現地人、みんなが同じ方向を向かって共にいいものが創り出せるような環境を作り上げることが、今の立場と、現地語能力を持つ自分のやるべきことなのかも知れない。
「あいつは仕事ができない」なんて決めつけて切り捨てるのは、あまりにも幼い態度だったと反省するのである。