「やります」、「できます」といったことをやらないのはまずい。
一番まずい。
いま正にそれで信頼をどんどん失墜していっている人を目の当たりにしてしまっている。
仮にNさんと呼ぶが、Nさんは40代中ごろで業界経験も長く、語学にも堪能で、人柄的にも良く、仕事の能力的にも決して低い人ではない。
ただ、会社に日本人が1人しかいないため多忙なのか、一度「ウチでやります」「今度紹介します」と言った後、そのまま何の音沙汰も無し、ということがわりと頻繁にある。
それが取引先から「Nさんて結構言ったこと忘れてるよね」という評判になり、
「Nさんは口ばかり」とエスカレートし、
「Nさんは約束を守らない」となり、
「Nは仕事ができない、替えろ!」というところまで来てしまっている。
そしてそれが本人の耳に届くことは中々ない。
それが一番怖いところだろう。
20代の若手であれば面倒見のよい取引先が指摘してくれることもあるのかもしれないが、40も過ぎたベテランの立ち居振る舞いに難があっても、もう「そういう人」で済まされてしまう。
個人的にNさんのことは嫌いではないし、仕事でお世話になったこともあるので何とも心苦しいのだが、やはりずっと歳上の、しかも業界の先輩に対してそういったことを伝えるのは憚られる。
そういった面については反面教師として、気を付けなければと思うのである。