転職失敗→半年で会社辞めた31歳ダメ人間の徒然。

某大手IT企業を8ヶ月で辞めて無職になった男に明日はあるのか。

突然の帰任。これからのこと。

まさかこんなことで帰任になるとは。
残された時間も少ない。


先週上司から申し渡された直後はさすがに凹んだ。凹みまくった。
というか社会人になって以降でもトップレベルで凹んだ。


赴任当初から良くして頂いている別の会社の方に話を聞いて頂きながら、
不覚にも号泣してしまった…あまりにも無念で…。


そんなこんなで超絶落ち込んでいたが、1週間もすると大分気持ちも落ち着いてきて、
冷静に現状を分析できるようになってきた。
今の時点で帰任するということは自分にとってどうなのか。


<仕事>
冷静に考えるとむしろ良かったのかも。
まだやりかけのことも、これからやりたいこともあったけど、こっちでやりたいことはほぼやれたし、結果も出せたと思う。自分の担当カテゴリーはこの2年で全体でトップの売り上げに浮上した。


逆にあと2年、3年いたとしてもおそらく去年と同じような状況で、新しい経験を積むことは難しかっただろう。
今の仕事は楽しいし、取引先の皆さんともしょっちゅう飲みに行くし、とてもよくして頂いている。
仕事上の嫌なストレスはほとんどゼロと言ってもいいレベルだったかもしれない。
でもコンフォートゾーンにずっと留まることで、失うものもあっただろう。

仮に昇進して現地代表になればマネジメントの経験というのは積めたのかもしれないが、
正直なところ日本語しか使わず、この国における拡大戦略を実行できるわけでもなく、客先の日本人との折衝と内部資料のパワポづくりをひたすらこなすという、
今の会社の支店代表の業務に全く魅力を感じなかったので、自分自身でも身の振り方について考え始めていたところだった。
会社の方からそのきっかけを与えてくれたというのはむしろラッキーですらあるのかもしれない。

そもそもこの会社に入ったのが、「この国で、今の業務に携わることができる」ところに強烈な魅力を感じたからだった。
それを実現し、その仕事に全力を尽くしたのだから悔いはない。


<キャリア>
そもそも上記のような目的でこの会社に入ったわけだから、帰任になった時点でこの会社に居続ける意味が消滅してしまった。
帰任したとしても、ここでの経験や語学力を生かせるポジションは社内には存在しない。
ということで次のステップについて考え始めざるを得ない。

今は30代半ば。キャリアの半分を海外で過ごし、英語と現地語を身に着け、現地の消費財業界で製販を跨ぐユニークな経験を積むことができた。
海外向けの中堅人材としてのニーズはきっとある…と思いたい涙
次で3回目の転職、ジョブホッパー感があるが、何とかなるだろうか…。

いずれにしても、このままダラダラとここに居続けて40歳になってしまうよりはこれでよかったのかもしれない。
今の会社に居続けるにしても、せっかく日本にいるのだから、こちらで興味をもったいくつかのテーマについてしっかりと勉強してみたい。
幸いいずれも日本の方が大きく進んでいるテーマだし、効率的に身に着けるのに母国語で勉強するに越したことは無い。


<家族>
せっかく仕事を辞めて来てくれた奥さんに申し訳ないというほかない。
でも短い期間ながら、奥さんの方でも今後につながる大きな刺激があったようだ。
二人で頑張りつつ、日本にいる時間を活かしてお互いのテーマを勉強していけたらと思う。

何より日本にいる家族と数年ぶりに会えるのがうれしい。
失意の帰任報告だったが、父や母が大喜びしてくれたおかげですごく救われた。
兄弟にできた子供に初めて会うのがいまから楽しみ!


<人間関係>
正直これが一番つらい。
今回が2回目の海外駐在だったが、前回よりも圧倒的に現地語レベルが上がったこともあって、仕事や人づてで現地人の友人が多くできた。
皆いい奴らで、一緒に何か面白いことをやろうと飲みながら語っていた矢先の帰任だった。
おそらく今後一生忘れることができない出会いもあった。
日本でも中々出会えないような気の合う人たち、大切な人たちとこんなにも突然別れなければならないことがとてつもなく辛い。


こうやって書き出してみると、なんかプラス面の方が大きいような気もしてくる笑

しかし大好きな仕事、同僚、取引先の皆様、こちらで出来た友人たち…それらを手放さなければならないのは、やはりごまかしようもなく辛い。寂しい。

ただ、終わってしまったことを悔やんでも仕方がない。
できるのは前を向いて進んでいくことだけ。

これから数週間、お世話になった皆さんにしっかりと別れを告げていくことになる。
またどうしようもなく落ち込んで辛くなることもあると思う。

でも、できるだけ前を見て、次のステージに向けて頑張りたい。