フリーランスとして仕事を請け負うとき、たとえそれが10年来の友人の依頼であっても、必ず仕事内容に見合う料金はもらうようにしている。
1つは自分自身が責任を持って仕事を果たすためである。
タダでやってあげている、という意識は、それだけで自分の中に妥協を生んでしまう。
もう一つは、相手のためである。
請ける側の自分に妥協が生まれる以上に、発注する相手側に「どうせタダなんだから」という意識が生まれてしまうのである。
そうなってしまえば、発注側の仕様の決定も遅くなり、デザインやコンテンツの練り込みも甘くなる。当然出来上がってからの修正や追加も増えるだろう。
結果として、仕事が遅れた上に、発注側にとってどうしようもないアウトプットが出来上がってきてしまうのである。
断言できるが、いくら優秀な外注先に発注したところで、発注側が真剣にコミットしていなければ絶対に良いものは出来ない。
発注者のコミットを引き出すために、相応の対価を請求することは必要なのだと理解している。