「わからないことはちゃんと質問しろ。」
それは社会人として基礎の基礎だと思うが、33歳、社会人11年目のいい歳になって、それを改めて痛感しているのである。
例えば何社か集まっての打ち合わせで全員でワーワー話している。みんな当たり前のように聞いているが、
私が「え、今のってどういう意味ですか?」とか、
「今日決まったのはこういうことで、次は各位これをやる方が宿題ですね?」と聞くと、
話している本人以外、というか下手をしたら全員意味がわかってなかった、というようなことが少なからずあるのだ。
これは別に新人のペーペーばかりの打ち合わせではない。それなりの大企業の部長やら課長やらが参加する打ち合わせである。
国籍の違う人同士、外国語が入り混じる打ち合わせであることもあるが、だからこそ不明瞭なことは一個ずつクリアにしないと、結局各社が次にやることがわからなくてていたいしてしまったり、最悪話が変な方向に進んだりしてしまう。
いい歳をして自分がわからないことを質問することは怖い。こいつこんなことも知らないのか、理解できないのか、と思われることは恥ずかしい。だからこそ自分なりに予め勉強して知識を入れておくことは必要だろう。
しかし、立場や経験が上がるからこそ、その判断が重くなるからこそ、適切な判断をするために、わからないものはキチンとわからないと言えなければならないだろう。
逆に、仮に私が社長からごく基礎的なことを質問されたとして、相手を見下すだろうか。むしろ感心するような気がする。
常に初心を忘れないこと、取引先、上司、先輩、後輩、部下の誰からも教えを請い、学ぶスタンスを忘れないようにしたい。