大好きな元外交官の佐藤優先生が著書の中で『人間の認識は非対称』ということを繰り返し述べられているが、これは人間関係において常に意識しておくべきことだと思う。
つまり、「俺はこんなにやってるのに、なんであいつは何もやんねーんだヨ!(怒)」という感情だ。
上司と部下でも、対等な仲間同士でも同じ。
「うちのマネジャー部下に散々残業させといて自分は全然働いてねえよ。なんなんだよ」みたいな不満はしょっちゅう聞く。
そこで大事なのが、ものすごく基本的なコミュニケーションなのだと思う。
すなわち、誰かに助けてもらったらちゃんと御礼を言い、負担をかけてしまったら謝り、いい仕事をしたら褒めること。
『ありがとう!』
『さすがだね!』
『いい仕事するね!』
『いつもやってもらって悪いね💦』
『いつも助かるよ!』
これらのセリフが当たり前のように言えているか。
たとえ自分が上司の立場にあったとしても、部下は仕事をやって当たり前などと思ってはいけない。
いや、チームをマネジメントする立場であるからこそ、自分のチームのために働いてくれたことに感謝しなければならない。
あるいは、家族や近しい友人のような関係だと、気恥ずかしくて伝えられないということもあるかもしれない。でも、それもダメ。親しき仲にも礼儀ありだ。
ちなみに、「俺ばっか仕事してるじゃないか!」「お前ももっとコミットしてくれよ!」の様な形で、不公平感が慢性的に不満として出てくるチームはヤバイと思っている。
それは仕事のバランス云々というよりは前述した基本的なコミュニケーションが取れていない可能性が高いからだ。
そういうチームは徐々にメンバーのモチベーションが下がり、仕事や目標へのコミットメントも低下し、遠からず瓦解してしまうのではないかと思う。
「人はパンのみにて生くるにあらず」と聖書には書いてあるが、給料をもらっていれば人は頑張れると思ったら大間違いだ。
仕事を通じて所属欲求や承認欲求を満たされることもとても大事なのだ。
というわけで冒頭の5つのワードを「アサイイイ!」としてしっかり使っていこうと思うのだった。