リクルートの新社長も学生時代に自分でビジネスをやっていたのか。
実は学生時代から、ネットビジネスで個人事業を始めていた。会社に入って3年ほどして法人化。ネットには慣れていた。売れている車種を見つけるなど、難しいことではなかった。Webサイト上のデータを分析することで、どんなクルマにページビューが集まっているか、どの色が人気か、中古車価格はどのくらいが相場か、自分でマッピングし始めた。
一方、この頃、学生時代に自分で作っていたネット企業の売り上げが立ち始め、月商が数百万円になる月も出てきた。もともと3年で辞めるつもりだったし、このネットビジネスに集中したい思いもあり、退職を申し出たこともあった。すると、当時の所属部門の長に食事に誘われた。この人物こそ、後の社長、峰岸真澄氏である。
「『辞めて何をやるんだ』と聞かれたので、ネットですよ、ガンガンもうかりますよ、と返しました。そうしたら、こう言われたんです。『そうだな、お前はそんなふうにして年商10億円くらいの会社を作って、外車とか買ったりするのがお似合いかもな』と」
バフェットもしかりだけど、優れた経営者あるいは事業家と呼ばれる人の多くが、子供のころや学生時代に自分で商売をやった経験を持っているような。
それらの偉人たちとは比べるべくもないけど、私も30歳の時に商売をやって、そこから仕事に対する向き合い方が大きく変わったように思っている。
もちろんプラスの方向にだ。
ビジネスマンとして生きていくならば、自分で商売をしてみること。
商品をつくり、仕入れ先を探し、価格を決め、販路を見つけ、ちゃんと売れるように販促をする。
屋台で焼き芋を売るのだっていい。
おそらく予算10万円もあれば十分やれるだろう。
どこから芋を仕入れるか?どこに屋台を出すか?いくらで売るか?どう売り込むか?
商売に大事な要素がこれでもかというくらい詰まっている。
副業でもなんでもいいから、なるべく若いうちにやってみることで、その後のビジネスマンとしての人生が大きく変わると思う。