月並みだけど、ワールドカップよかったな。
クロアチア戦後の三笘選手や吉田選手のインタビューを見て何度もらい泣きしそうになったことか。
というか泣いた。
おっさんになるほど涙腺が脆くなっている気がする。
もっと若い頃はこんな感情になることは無かったと思う。
真摯に頑張ること。それだけでも眩しいくらい美しい。
たとえそれが、報われなかったとしても。
必死に努力して積み重ねてきたものは、いちいち言葉にするまでもなく伝わり、誰かの心を震わせる。
だって、それってそんなに簡単じゃない。
そんなふうに全身全霊で、人生をかけて向き合うものを、どれだけの人が持てているのか。
大人になるほど抱えるモノも増え、いろんなことを傷つかずに、心に負担をかけずに「うまくやる」ことができるようになる。
ただ、やっぱり何かに対してひたむきに、純粋に頑張ることができなくなってしまった気がする。
学生時代、最後の試合に負けた後、涙が止まらなかった。
全国大会の切符をかけた試合でもなんでもない試合だ。
大学はじめで決して強くもないし、今思えば中途半端な努力しかしてこなかった選手だったけど。
それでもそこに自分の何かをかけてきた。
だから。終わったとき涙が止まらなかった。
いま、目の前のことにそんな気持ちで向き合えているだろうか。
それが終わった時、俺は涙を流せるのだろうか。