転職失敗→半年で会社辞めた31歳ダメ人間の徒然。

某大手IT企業を8ヶ月で辞めて無職になった男に明日はあるのか。

ビジネスと法律。

実は学生時代は法学部であった。

 

高校時代は弁護士や官僚に憧れ、第一志望の大学の法学部に合格できた時は本当にうれしく、

20歳くらいまでの人生序盤のハッピーだった瞬間ベスト3には入るであろう。

 

 

しかし、晴れて法学部生としてのキャンパスライフが始まったものの、

入学して2週間で思った。法学部の講義つまんねえ…と。

 

 

そこから真面目に講義にもでなくなり、人生に迷い続ける暗黒の3年間が始まるのである…。

 

 

 

あれから15年以上経ったが、今になって法律に関わる知識の重要さを痛感している。

 

結局正しい法律の知識がなければ、ビジネスの世界で有利に物事を運ぶことができないし、自分あるいは会社の利益を守ることもできない。

 

一営業担当としてやっている分にはまだいいかもしれない。

契約を結ぶにしても、すでにあるフォーマットの契約書を使えばいいだけだ。

 

 

しかし、新しく商売の枠組みを作っていくとなるとそうはいかない。

想定されるあらゆる取引、トラブルを想定し、相手方と条件を交渉し、内容を決めていかなければならない。

 

そこに不備があると何かトラブルが起きたときに大変なことになる。

世界最強の小売、ウォルマートの創業者であるサム・ウォルトンの著書でも契約書についての大きな失敗が紹介されている。

 

ウォルマートを始めるずっと前の30代前半、サム・ウォルトンは雑貨店を経営しており、大繁盛させていた。

 

しかし、店の借地契約に、更新権が自分にある、という項目を入れ忘れるという法律上のミスのために、その雑貨店の成功に目をつけていた地主に店を奪われてしまうのである。

 

契約期間が過ぎようとするとき、地主はウォルトンに「いかなる理由でも契約を更新しない」と告げたのだ。法律の後ろ盾がない以上、彼にはなす術がなく、街を追われることとなった。

 

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それが後のウォルマートの創業につながり、ウォルトンを一時は世界一の富豪にまで押し上げるのだから、人生塞翁が馬であるなあと思う一方、

法律の知識を持っていないことの恐ろしさを思い知らされるエピソードである。

 

何年もかけて育ててきた自分の店や商売を、一瞬で、しかも合法的に他社に奪われてしまう可能性があるのだから。

 

 

個人間の信頼関係は尊いし、大切なものであると思う。

一方で、状況によってはとても脆くもなる。

 

金が絡むときである。

 

だが、法律に基づいた契約があれば、そんなトラブルも未然に防ぐことができるだろう。

 

いわんや、全く信頼関係もない他人をや。