こうして不定期ながらも自分の感情を綴っていくことの良いところは、
後から客観的に自分の心の動きや状態を振り返れることだろう。
当時は本当に死にそうだったが、
今の僕の精神状態であれば、引き止められた瞬間に
『社内規定と法律に則って退職申し出てるのに、何勝手なこと言ってんだこのボケ出て失せろ』
ぐらいのことは(できればもっとマイルドな表現で)少なくとも言えただろう。
自分をそんな状態まで追い込んだ連中に、当時の私は何をそんなに遠慮していたのか。
そしてこちらが精神的に参っていることや、良心につけ込んで恫喝してコントロールしようとしてきた上司二人の態度に今でも怒りを覚える。
水に流して忘れるべき、という人もいるのかもしれないが、時間が経っても腹に据えかねることもある。
だって僕は聖人でも無いし、人格者でも無い。
むしろどちらかと言うとゲス野郎だ。
右の頬を打たれたら、左の頬を思いっきり殴り返すだろう。
あの西郷隆盛は常人離れした人望があったことで有名だが、
その風貌からイメージされるような大らかな人間ではなく、
好きな人間にはとことん尽くす反面、潔癖で、嫌いな人間は徹底的に嫌いぬく、
相当に極端な性格だったという。
だからこそ、そんな彼を慕う人間も多かったそうだ。
僕の一連の考えや行動もある種極端なものだったのかもしれない。
それで引かれたり、敬遠されたり、疎遠になった人もいた。
しかし、何故かわからないけど、この半年でもっと面白い人達とのつながりがいくつもできた。
僕も2年前の自分から見れば相当道を踏み外しているけど、そんなものが霞んで消えるくらい『すごい』人達だ。
そういう人達の前では会社を半年で辞めたことなどただの人生おもしろネタの1つでしかない。
仮に正しいという確信が持てなくても、自分の心に正直に従って生きていれば、そこに道はできるし新たな出会いもあるものだ。
楽しいね。